EPOCH TABLE Magazine

2020/9/15

器にまつわるお話 ~ANNA EMILIA for NARUMI~

今回は「シャンペトル」のコーディネートでセレクトされている、淡いグリーンとレリーフが印象的なプレートのデザイナー、ANNA EMILIAについてご紹介します。

Anna Emilia Laitinen(アンナ エミリア ライティネン)はフィンランド・タンペレ在住のアーティストです。フィンランドとアイスランドでグラフィックデザインを学び、自然をモチーフに季節、風景、人を描いています。
彼女の作品はすべて手描きで、水彩絵の具の濃淡や柔らかさを生かした仕上がりが特徴です。
水彩での制作は描く過程で物語を考えたり、形を作り上げたりしながらゆっくりじっくりと進めていきます。
アンナの描き出す世界は、夏の家でくつろぐ時間、森への散歩、冬の雪遊び、オーロラと星空の下で雪の灯籠を作るといった日常の風景から生まれてきます。
また、彼女はよく旅に出かけます。「旅をするということは私たち人間が住んでいる地球がどれほど美しく多種多様な生き物が存在しているかを理解するためには、とても大切なことだ」とアンナは言います。
彼女にとって自然は様々な文化の違いを知ることのできる大きな集合体のようなものです。
木は多種多様な動物が住む集合住宅のように見え、湖や滝や川を眺めていると長い映画を見ているような気持になるそうです。

アンナの作品は一つ一つに物語を持っているのですが、「シャンペトル」でセレクトされたプレートはMidsummer Meadow(真夏の牧草地)というタイトルの作品を元に作られています。

「様々な種類の違う草花を摘んで、枕の下に隠します。すると真夏の夜の魔法が起こるのです・・・」

Midsummer Meadowは夏の訪れを祝う為に描かれた作品で、たんぽぽや想像上の草花を描いています。
その作品をシンプルにレリーフを使って製作されたのが、この淡いグリーンが印象的なプレートです。
フィンランドの長い冬が終わり、草花が生き生きと一斉に芽吹く様をプレート全面にレリーフを使って表現しています。
草花のレリーフの窪みに釉薬が溜まって作り出す陰影が水彩画の濃淡のような効果を生み出し、見る角度や光によって様々な緑色を作り出して、プレートに真夏の牧草地が広がります。

明るい日差しがとてもよく似合うこのプレートは、お天気の良い日の朝食やブランチのカジュアルなシーンにぴったりです。北欧風をテーマに、テーブルを素朴な草花でラフに飾ってコーディネートしても素敵です。

自然とともに暮らし、四季の花々や風景を描くアンナ・エミリアのプレートを使って、北欧の心地よい風を想像しながら豊かな食事の時間を過ごしてみませんか?

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