EPOCH TABLE Magazine

2020/8/17

器にまつわるお話 ~Gold Dust & Crystal Platinum~

今回は「プレシャス」「リゾート」のコーディネートで、それぞれメインプレートにセレクトされている「Gold Dust & Crystal Platinum」のデザインにまつわるお話をご紹介します。

ゴールドとプラチナの輝きが印象的でラグジュアリーなデザインのこの器。
一見してプロユースだという事はお分かり頂けるかと思います。
Gold Dust と Crystal Platinumは、ハイクラスなホテルのラウンジやレストランをイメージし、その空間やインテリアに合うLuxe(リュクス)な雰囲気をテーブルウエアに表現したいとデザインされた器です。
Luxeはフランス語で贅沢・豪華・優雅・上品を意味します。サービスする側にとっても、お客様にとっても心地良さが感じられる豪華さは、ホテルラウンジやレストランでは重要な要素ですが、過剰な演出にならないシンプルな上品さも必要とされます。

そこで、インテリアに調和しテーブルでリュクスを表現するキーワードとして「煌めき」を描く事にしました。非日常や特別感を演出するような「煌めき」です。単純にゴールドやプラチナをたっぷり使って「煌めき」を描く事はかなり豪華ではありますが、一方で重い印象にもなってしまいます。
ヘビーにならないようにゴールドとプラチナの「煌めき」をどう表現するのか?
そこで考えたのが目の錯覚を利用する事でした。

この器を近くでよく見ていただくと、とても小さな四角を集めた市松の幾何学模様になっている事がわかります。

細かな幾何学模様の色は、ゴールドがイエローオーカー、プラチナがライトグレーのグラデーションで出来ています。
そこにパール系絵具を使って色を重ねる事で輝きを表現しています。この幾何学模様に色絵具とパール系絵具を使ってグラデーションを掛けていく事で、ゴールドやプラチナが反射して表面が輝いて見えるように、目の錯覚を利用して見せているのです。

また、カップなど曲面のある形状の場合、平面に直線で描いた幾何学模様をそのまま曲面に展開すると、幾何学模様が歪んで見えてしまいます。どこから見ても美しい幾何学模様になるように、器の曲線にあわせたきめ細かい調整をする事で、歪みのない綺麗な幾何学模様を作り出しています。
Gold Dust & Crystal Platinumのシリーズは「煌めき」を表現する上で繊細なグラデーションが重要ポイントでしたので、最も美しく見えるグラデーションパターンを探り、トライ&エラーを繰り返しました。
そして、プレートのリムの切り替え部分や縁に金液やプラチナ液で線を引く事で、その部分に光が反射しキラッと光るのですが、その反射も相まってプレート全体がより煌めいているように感じられるのです。
実際のゴールドやプラチナよりも抑えた印象でありながら、目にしたときにゴールドやプラチナの「煌めき」を感じる仕掛けは、この細かなグラデーションによって作られています。

記念日やおもてなしにぴったりな華やかさと豪華さを持つGold Dust と Crystal Platinum。
プロユースですから、自分には使いこなせないかも・・・と思われる方もいるかもしれませんが、シェフに選ばれている器という事は、盛り付けがしやすく、お料理を一層美味しそうに引き立ててくれる器という事です。
そして、一度手に取って細かな幾何学模様が作り出す「煌めき」を確かめてみてください。隠れた技術や秘密がさりげなく、実はたくさん詰まっています。

ホテルのメインダイニングをイメージしたシックなコーディネートや、ちょっとひと手間掛けたメニューで、おうちレストラン気分を楽しんでみてはいかがでしょうか?
「Gold Dust 」を使用したコーディネート「プレシャス」はこちらから。
「 Crystal Platinum」を使用したコーディネート「リゾート」はこちらから。

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