EPOCH TABLE Magazine

2020/9/3

#FOOD ラボ プロジェクト オールアバウトライフワークス×EPOCH TABLE

食器のシェアリングサービスEPOCH TABLEの夏休み特別プロジェクト「#FOODラボプロジェクト」第4回の記事になります。

「#FOODラボプロジェクト」とは、EPOCH TABLEのスタッフがこの自粛期間中、あらためて気づいた食や器で楽しむ日常について、“より深く食と器を知り、楽しむ研究をしよう!”を合言葉に、食の専門家の方々から様々なお話やアドバイスをいただき、そこからの発見・驚き・学びを得るための企画。
「好きを仕事に」を企業理念として、手芸やフラワー、食分野の講師育成を行なっているオールアバウトライフワークス様にご協力をいただき、毎回、様々な食の専門家さまへのインタビューをさせていただきます。

さて、それでは早速! 今回お会いさせていただいたのは・・・?

料理を通じて”伝統と文化・そして地域再生”の仕掛人、
のべ1500人以上に指導する協会をプロデュースする
秋山直美先生にお会いしてきました。

ナオミ先生は協会プロデュースというスタイルを確立し、イベント登壇やレッスンを通し、日本や海外の方に独自の世界観を広める事で有名。
この夏は感染症の影響で外出が困難になった現状でも楽しく学んで頂けるようにと、オンラインでの講座も始められ世界中の方に指導されているとか。
そんな情報を元に、夏真っ盛りの8月。8月上旬からスタートしたこの取材の中では一番暑い気候の中、ナオミ先生のオフィス兼レッスンスタジオを訪ねました。

編集部「先生、こんにちは。本日この機会を楽しみにしておりました。日々ご多忙のところ、今回はあらかじめEPOCH TABLEから先生の元にセットをお送りしてご対応頂くという事を含め、快く取材へのご協力をいただきました事に感謝致します。本日はどうぞよろしくお願い致します。」

ナオミ先生「こちらこそ、よろしくお願い致します。ちゃんと届いておりますよ。」と笑顔のナオミ先生。大きなレンジなどが並ぶスタジオ内のキッチンスペースには幾つもの可愛らしいお料理が並び、何故か逸る気持ちを抑えつつ…。

それでは#FOODラボプロジェクト開始です!

編集部「先生は多くのフードショーやセミナーにご出演・ご登壇されていらっしゃいますが、現在のようなスタイルで活動されるまでの足取りをお聞かせいただければと思っております。」

ナオミ先生「今の会社を作る前、フリーランスで料理を教えていた時期がとっても長いんですよ。15年くらいやっていたでしょうか…。元々お料理の世界ではなく、某大手企業の営業職からこの世界に入りました。」

編集部「異業種からなのですね。ナオミ先生の教室では、様々なお料理の資格も修得できるとの事ですが、通われている方は先生のようにお料理業界への転職を考えられているOLさんが多いのでしょうか?」

ナオミ先生「いえいえ。本当に様々な職種の方がいらっしゃいますよ。すでに教室をされている方が資格の修得にいらっしゃったり、何かの分野のプロの方やOLさん、お子様連れでいらっしゃる方など本当に様々です。また、少人数制のプライベートレッスンから1日100名超規模のレッスンまで行なっており、本当に様々な方に楽しんで頂いています。可愛い世界がお好きな方が多いのかもしれませんね。」

編集部「かわいいですか。確かに今私から見えている、先生にご用意頂いたお料理の数々はとっても可愛い世界です。なかなか可愛いお料理の世界って私の狭い世界では想像がつかないのですが、どのようにして生まれるのでしょうか?」

ナオミ先生「中には日本の伝統文化などから生まれているものもあります。」

(写真:ナオミ先生の講座のご様子やご提供いただいた作品のお写真など)

日本の伝統から生み出される可愛い「食」とはどんなものでしょう。
この後は食の伝統や文化を通し、地域再生のプロジェクトなどでも活躍されているナオミ先生から、食の伝統や私たちの食卓でも取り入れられる文化についてお教え頂きます。

_食の伝統を今風にアレンジ、今日からできるナオミ先生流文化の取り入れ方_

(使用した食器:EPOCH TABLEの「ノーブル」のコーディネートからアミューズスタンド(2段)を使用)

編集部「先生、少し遠めに可愛いお料理が見えていたのですが、こんなに可愛いパンだったんですね~。」

ナオミ先生「アートぱんっていうんですよ。私は元々デコ巻き寿司を教えることからスタートして、今ではデコ巻き寿司やデコもち、そしてアートぱんなどをお教えしています。資格講座としてしっかりカリキュラム化することで、習って楽しんで終わり、ではなく人にお教えする立場としてスタートを切る事が出来るよう、サポートしています。」

編集部「アートぱん。初めて見ました。先生、絵柄や技法が違うように見えるのですが?」

ナオミ先生「今日は、切っても切っても可愛い絵柄が出てくるアートぱんやアンケーキの技法でパンを装飾したもの、ポテクリで装飾したパンを用意してみました。」

編集部「先生、今とっても気になるワードが2つもお話に登場しました。先ずはポテクリについてお教えいただいても宜しいでしょうか?」

ナオミ先生「ポテクリは、ポテトクリーム(ポテトサラダ)をクリエーションする略称で今とっても話題なんです。今日はバラの部分と今の季節にぴったりかなと考えて、ひまわりをポテクリの技術で装飾しました。」

編集部「こちらの立体的な部分はポテトだったんですね。可愛くって食べても美味しそうです。それからアンケーキ!今SNSで話題のアンケーキまで習うことができるんですか?」

ナオミ先生「そうなんですよ。アンケーキは日本のソウルフードであるお米との相性が良く、和菓子の進化形のようなイメージを持っています。日本の伝統的な巻き寿司を現代風に可愛くアレンジしたり、青森県は下北半島の伝統的なお餅であるベコ餅を可愛い絵柄にデザインして楽しんで頂いたりしていますが、私が伝統を学び、それをオリジナルで可愛く誂える事で様々な年代の方が興味を持たれたり、食を通じてその土地の文化や季節の行事を知る事ができたりと、食の世界は食べる以外の楽しさもあると思うんですよね。」

編集部「食の文化…!先生とお話ししているだけでも様々なワードが飛び出してきてとても興味深いです。取材前、先生について少し調べさせていただいたところ、本当に多くの企業、セミナーでお料理を教えていらっしゃる事を知ったのですが、これまでの活動で特に印象に残っている事はございますか?」

ナオミ先生「小さなお子様にご参加いただく機会も多いのですが、あるお子様が夏休みの自由研究でデコ寿司を作ってレシピにしたところ、金賞を受賞されたという事で、その後のレッスン時にお子様が受賞作を嬉しそうに持ってきて私に見せてくれたのですよ。自分で考えてお料理をする事で自信が生まれ、成果を得た事によって自己肯定感も高められたのだと感じられ、私はとても嬉しい気持ちになりました。」

編集部「先生のお料理は本当に可愛い絵柄が多いので、まさか伝統的な料理がこうしてルーツになっているなんて想像もできなかったです。」

ナオミ先生「伝統的なお料理の歴史や、その土地の事もしっかり学び、現代的な絵柄にさせて頂くことで小さなお子様から若い世代、そして男性や伝統的なその食べ物に慣れ親しんだ層からも興味を持っていただき、伝統的なお料理が見直されることは私にとってとても嬉しいことです。」
と笑顔で質問にお答え頂きながら、カメラが向けられた位置によってアートぱんの向きを変えてくださったり、バランスを見て色の配置を変えてくださったりと、可愛いパンがより可愛く、まるでドレスを着ているお姫様のように輝きだします。SNSのビジュアルに拘る時代に、先生が考案されている可愛い「食」の世界はぴったりマッチして、初めは“かわいい”に出会い、そこから“実は伝統的な食文化”を知る事になるんだなぁと(感慨深い…)。

_器の形状をよく見て盛り付けのバランスを考える_

編集部「ここからは可愛いお料理を盛り付ける時に先生が拘っているポイントなどを教えてください。」

ナオミ先生「まずは器の形状をしっかり把握してから、どんなお料理(今回はパン)を乗せるか考えていきます。今回選んだものはちょっとお皿にくぼみがあるので、ケーキスタンドに乗せたときどう見えるかな~という点も計算してアートぱんを作っていきました。」

編集部「ケーキスタンドのスタンド部分や、皿にくぼみがあったりと盛り付け時の難しさはなかったでしょうか?」

ナオミ先生「大丈夫ですよっ。お料理の大きさや器に並ぶお料理のバランスなどを考えれば、このように形状を活かす事ができますから。」

編集部「確かにしっかりバランスが取れて、アートぱんがケーキスタンドに可愛く並べられています。」

ナオミ先生「今回はくぼみの大きさより、少し大きいサイズでアートぱんを作っています。バランスの取れた並びになるようにしてみました。」

編集部「大きさまで考えて作る事が大事なんですね。」

ナオミ先生「余白も大切ですよね。器の形状や大きさにもよりますが、直径に対して縦横5cmずつ空けるとバランスが取りやすいですよ。」

編集部「とても勉強になります! 本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。」

料理を通じて伝統文化や、地域再生などを手掛けていらっしゃる秋山先生。
見た目の可愛さから飛びついてしまいたくなるお料理やスイーツの数々、実は歴史や文化がありその地域の様々な行事や背景があるという事について、食を通じてお伝えされているのだそうです。

取材中、様々なお話で盛り上がり、こども食堂の事や過疎化が進む地域を食の力でとお話される先生の根本には、日本の事を広い心で視る事ができる優しさを感じました。

コロナウイルス感染症の影響で多くの料理教室が活動自粛を行う中、秋山先生はすでに100人を超える方にオンラインで教えられているというエピソードもお聞かせいただきました。
可愛い「食」の世界から元気を貰える、そして伝統や文化、地域の事を学べる。
これが本物の食育の世界なのだと肌で感じた取材でした。

貴重なお話しをありがとうございました。

〈秋山直美先生〉
EPOCH TABLE公認アンバサダー

株式会社 COOK ART 代表取締役社長。
「可愛い」をテーマにした料理教室「23番地COOK」主宰、一般社団法人 FOOD ART JAPAN 理事。
年間のべ1,500人以上の生徒さんにお料理を通してのコミュニケーションをご提案。
単なる料理の技術を学んでいただくための教室ではなく、”感動”を持ち帰ってもらい、お友達やご家族に笑顔を届けてもらえるようなレッスンを展開しています。企業様に向けては、”生徒さんの生の声”を生かした、”専門家目線” のレシピ考案から営業同行、商品開発までを行い、その他、健康・美容関係の食品のご依頼も多数。「ローカルフードをグローバルフードに!」という視点で、地方再生、海外観光客へ日本文化を愉しんでいただくための企画、食品メーカーのレシピ考案、テレビ出演を通じての料理の広報活動等、料理を通じて多方面で活躍中。

 

_#FOOD ラボ プロジェクト 今回のワンポイントワードレッスン_
①アートぱん
切っても切ってもかわいい絵柄がでてくる、通称「切ってもぱん」、お菓子のようなSweet生地をかぶせた通称「クッキーぱん」、沢山の可愛いパンが集合した通称「丸めぱん」など、柄やスイーツや動物など可愛い絵柄をパンで表現したパンの事。

②余白(よはく)
文字通り白い部分の事を指します。ですが白い部分だけとは限りません。
元々は紙類で何も書かれていない部分を指しましたが、あえて余白を残す余白の美などが芸術分野では多々見受けられます。

 

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